本日は【日待講】

私の住む多賀地区でも、
かなり昔は 毎月あったらしい日待講。
(7・8・9月以外の毎月だったらしい)


簡単に言うと 近所同士で『講』をつくり
順番に一軒ずつの家を廻り
みんなで日がかわる深夜まで飲みつづけるならわし(笑)


こんな省略のしかたしたら 怒られそうだけど。


同じ多賀でも それぞれ随分違いがある。


ウチの講は 昨年まで 正月の日待ち一回と
あいの日待ちが春と秋に一回ずつ
合計年に3回あった。
当家の家に、掛け軸やお祭りする神様のセットがまわってきて
【かしわのすき焼き】を食べながら日がかわるのを待つ。
(日の出を見るまで・・・という説もある)


・・・で、正月のみ お酒が出て 他の日待ちではお酒無しだった。


多賀の中でも、講によっては、すでに無くなってるとか、
料理屋さんでするとか、 多種多様。


ウチの講は 正月のみに簡略化された。



・・・・・・・・・・・・もうすぐ行かなきゃ。
続きは帰ってから。


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≪午前12時40分。ただいま帰りました。≫


持ち物は・・・コレ

【神敬】の文字と、【五三の桐】が書かれた外骨の扇。


裏側には、【高神社本殿屋根葺換竣功記念】って朱書きされてます。


高神社のお祭り・・・というか宮座などでも ほとんどの方がこの扇子。


・・・で、ほとんど皆 同じようなシミや汚れがある。



これは、 お祭りの時に 扇で【洗い米】や【カマスの一夜干し】をもらうから。


そして、【五三の桐】の紋は 高神社の社紋。



実際 同じ多賀地区でも 講や宮衆や宮座によって
違うかもしれないな。


意外に、自分たち以外のことはわかりにくいかも。




まずは、皆が挨拶ののち 床の間に御参りする。
床の間には 専用の掛け軸とお供え物とおひかりがある。


そして、お神酒をもらう。


扇を前に 当家の方と一対一で挨拶し、盃にお神酒をもらう。

もちろん三度にわけて注ぎ、 三度にわけていただく。



これも、年齢を重ねたベテランともなると、
なにげに身のこなしが違う(笑)


【ほ〜。】って思うし。


その後はお茶をいただき 間もなく 【かしわのすき焼き】の準備が!


そこから・・・・ず〜っと・・・・とりとめのない話が 延々と繰り広げられる。




もちろん私が一番年下なので、 もっぱら聞き手です。


もう! ムカシバナシの面白いこと!



毎回 B29が墜落した時の話はある。

でも、毎回聞いたこと無い【新たな事実】を聞ける(笑)

墜落したB29の中から 黒コゲの飴入りの缶が見つかり、
大人が取り合いしてた・・・とか、


墜落点は 今の山城大橋のちょっと下流部分だった・・・とか


木津川に不時着しようとして 失敗し、 ひっくり返るようにしてバラバラになった・・・・とか、


黒煙の中に落下傘(パラシュート)がいくつか見えて
清水奥と白坂と青谷付近にも落ちた・・・とか、


B29に12人の乗員がいて、6人が脱出し、
6人が機体とともに焼けた・・・・とか、


村人が各々 思い思いの【武器】をもって 捕り物が行われた・・・とか、


生まれて初めて見た【ガイジン】はデカかった・・・とか、


山城大橋の場所にあった、渡し船は オオヤケの管理で
通行料は要らなかったけど、 チョッピリ渡すのが常識だった・・・とか、


渡し船は、 対岸から呼んだら 迎えに来てくれた・・・とか、
自転車も 積んで渡ってくれた・・・とか、
船頭さんは 青谷の十六の人だった・・・とか、
今の国道24号線は、コンクリート舗装だった・・・とか、
多賀村を進駐軍ジープが猛スピードで走り抜けた際、轢かれて死亡者が出た・・・とか、
山の田(多賀新田)をイノシシから守るために 夜警の当番があった・・・とか、
イノシシは、静か〜に そ〜っと田の米を食いに入り、
さんざん食べつくした後は、音を立てて逃げる・・・とか、
イノシシは結構【かしこい】と言われる逸話がある・・・とか、
多賀駅ができるまで、青谷駅まで歩くのが当たり前で、
多くの通勤の人の列が多賀まで続き、楽しそうだった・・・とか、
多賀に一軒だけ木炭車のトラックのあるところがあった・・・とか、
エンジンのかけ方が、難しそうだった・・・とか、
車の後ろをつかんで 自転車に乗ってた・・・とか、
昔の火事は、手漕ぎのポンプで消した・・・・とか、
手漕ぎポンプも、5〜6人で漕いだら 結構飛んだ!・・・とか、
北部の火事の時、東部の防火用ため池(今はフタがされている)の水を抜き、
水路を使って目的地へ水を給水した・・・とか、
昔のお年寄りは豪快だった・・・とか、
昔の宴会は、手拍子だけで歌えなきゃいけなかった・・・とか、
昔の人は、替え歌上手だった・・・とか、
多賀から富野荘まで40分で走る人がいた・・・とか、


かしわのスキヤキを見て、
昔は、どこの家でも4・5羽のニワトリを飼ってた・・・とか、
昔は、消防出初式に【出る人】と【その後の支度する人】に分かれ
支度の人は『ニワトリをシメル』作業までこなした・・・とか、
 

・・・・まあ、 アッという間に日が変わりました(笑)



日頃、顔を見て 挨拶ぐらいしかしないご近所さんと、
滅多に話さない話ができる・・・。


この世知辛い世の中には、 一番必要な集まりなのかも。



お話上手な方が多いから、 恵まれてるのか 年代の差による苦痛は感じられなかったな〜。毎回。



ありがたいことです。




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