できるなら 多賀の槻群 再現を

その昔、万葉集にも詠まれた
槻(つき)とは、欅(ケヤキ)のこと
群(むら)とは、群生(ぐんせい)を意味するらしい。


はや(とく)来ても みてましものを山城の 多賀(高)の槻群散りにけるかも


高市連黒人(たけちのむらじくろひと)


という歌は 山城の国の多賀の地の ケヤキの森の散りゆくさまを詠んだもの。


町史二集には この歌の口約として


『もっと早く来て見たらよかったのに、山城の多賀の欅の木群はもう散ってしまったのだナア』


『・・・ナア』が微妙に笑える。


万葉集は、万葉仮名といわれる当て字調の漢字で書かれているから
解釈や読み方に多少の異論は必ず存在する。
しかし万葉集の編者とされ 井手左大臣とよばれた橘諸兄が本拠地を構えた隣の集落だから
当然、多くの人々が往来し 多くの歌も詠まれたはず。


そして ハナシは変わって 


多賀の 村田豆富店さん。


【万葉の雪】と名付けられたその豆腐の包装には

唐の世の わざを伝えし 万葉の雪    良弁


との歌が書かれている。


この多賀の歌を書かれているわけではないのだが
こういう歌を取り入れておられるだけあって
さすがに色々お詳しいようだ。



昨年、 井手町商工会青年部で取り組んだ
【井手町のウワサ事業】


村田さんから投稿いただいた中に、


【是非とも多賀にケヤキの群生を再現する取り組みをしてください】
・・・と書かれてあった。


地元のことを 一生懸命考えてないと考えつかないことだ。


あの 寡黙な人が! ・・・と大変驚いた。



私が小学生の頃、 豆腐を売りに来られたら、
ふざけて走行中のトラックの荷台のヘリに乗り、
車を停めては 声も荒げず無言で投げ飛ばされたのを憶えてる(笑)


あ・・・軽く 【くるっ】 【ポイッ!】 って感じね!


あの物静かな人が、そこまでするんだから 相当怒らせたのかな?
私もズイブン悪ふざけしたものですよ。
子どもに言えたもんじゃありません。


そう言うワケで、 桜並木もいいけれど
折角だから多賀は多賀で【多賀名物ケヤキ並木!】ってのが出来たらいいなぁ〜。


春には桜、 夏前にホタル、 秋にはケヤキの紅葉。



イイじゃあ〜りませんか!




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