『こだわり』と 人に言われりゃ 価値がある

ウチのお店のメニューに『こだわりのコーヒー』っていうのがあります。
そもそも 『こだわり』って何でしょう?
本来の意味は辞書で調べられますが、使われ方が大きく分かれるように思います。


例えば、ネットで『こだわり』と検索してみます。


・・・全体的に『ビジネス』のニオイがしますね(笑)


その中でも大きく二つに分かれてるような気がします。


・自分の『こだわり』をつたえるもの。
・他人の『こだわり』を紹介するもの。



ウチは、実は後者の『他人のこだわりの紹介』なんです。


20年来の付き合いの コーヒーオタクのオッサンが
生豆を一個ずつより分けて 気に入った豆だけで 焙煎機につきっきりで焼いている・・・


そのオッサンの姿を 私が ・・・ああ・・・『こだわり』やなぁ〜・・・と感じたから。



決して 自分のことを 『私は! こだわってます!』なんて言いません(笑)


ただ、 こういう『思いの詰まった豆』を 心をこめて淹れる・・・


ただ、それだけです。



そう言えば むかしハヤリましたよね! ウンチクたれのコーヒー屋(笑)

その店に入ると その店の流儀に従わないと 店のオッサンが怒りだす。

『温度の熱い、イマスグ飲め!』 とか、 『黙って味わえ!』 とか・・・。


あれはアレで オモシロイんですけど
度が過ぎるとイヤミでしかない・・・って思うんです。


そもそも コーヒーって嗜好品だし 人それぞれ色んな好みや楽しみ方がある。


酸味の好きな人
深い味わいが好きな人
あっさり味の好きな人
苦みの好きな人
とにかく香りにこだわる人
渋みが好きな人
後口にこだわる人
熱いのが好きな人
ぬるめが好きな人
やわらかな味が好きな人
ハッキリスッキリした味が好きな人
さっぱりした味が好きな人
コーヒーの味よりも、喫茶店でコーヒーを飲む行為が好きな人
茶店でお話しするのが楽しみな人
気分転換にインパクトのある味を求める人
・・・・・・・・・・・


当然 すべての人に『コレが一番』っていうのは 存在しない。
矛盾するしね(笑)



でも、 その時々のベストを尽くし、
工夫すべきは工夫し、
改善すべきは改善し、
とにかく誠実であれば それなりになるんじゃないかな?



色んなお客さんの表情から・・・教わることが多い。



そんなスタンスだから 私にとって『こだわり』というのは
自分で自分のことを言うのではなく、 他人のことを言うか
他人から言われるべきことだと思う。



こだわりと 人に言われて(こそ) 価値がある



しのだ不動産
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