玉水焼の撮影

先日、【玉水焼】の茶碗を撮影させていただいた。



黒茶碗。
弥兵衛・・・のちの任土斎の作


そして天目の赤茶碗



任土斎の作


普段 静物写真を撮り慣れてないし
三脚を持っていくのを忘れたから
・・・・被写界深度の浅い写真ばかり。


黒茶碗の『ねこかき』とよばれる模様を写すのに
前ピンと後ピンの写真の2枚必要になってしまった。


やはり 三脚据えて 絞り込んで撮らなきゃ ・・・アカンな。



この玉水焼三代 任土斎という人は、
樂家の血筋の最後の人らしい。


若いころは 弥兵衛、 のちに任土斎を名乗ったそうだ。
なので、箱書の花押が同じになってる。



黒茶碗の『ねこかき』の部分は
お茶をいただく方向を示してくれてるように思う。


そして天目の赤茶碗、
同じ茶碗なのに向きによって全く色柄が異なる。
手前と奥の景色に共通性をもたせている。
色んな工夫が隠されてあって おもしろい。


【お茶】の作法で お茶碗をまわして眺める動作があるが、
こういうお茶碗なら オモシロさが倍増するんだろうな・・・・。


私は【お茶】を習ったことないし、 わからないんだけどね。



しかし・・・江戸時代の名工の作品が こんなに綺麗な状態で残っている。
お話しによると かなり使いこまれているらしい。
きっと、相当多くの方々の手に乗り
大切に撫でられたんだろう。


カタチあるものは いづれ無くなってしまうもの。
世の中の摂理だ。


でも、 それに反してこのように【意図して大切にされてきたモノ】からは
一種独特の オーラのようなものを感じてしまう。


モノの良し悪しがわかるわけではないが
そういう人たちの心は容易に想像できる。



当時から、高名な茶人身分の高い人達しか手にしなかったのであろう。
地元に【特産品】として広まらなかったハズだ。



今では 美術館や資料館・博物館などでしか 滅多に見られない。
そんなモノを実際に手に取り、写真を撮らせてもらえること・・・・ 
本当にありがたいものだ。


もし、 再度 撮らせてもらうチャンスがあるならば

背景・レフ板・三脚は 最低限用意したいものだ。



それより、 もっと良いレンズが必要かも。




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