本当の家の選び方(ある意味キツイ話)・・・1

家の選び方・・・って、 ある意味ホンマに何とでも言える。


ちまたには、

もっともらしいウンチクを並べたり
ある種の『脅し文句』を並べたり


まあ、 いろんな商法があって 見ていてオモシロイ(笑)


いろんなお客さんを見てきて・・・
いろんな結末を見てきて・・・



最も忘れてはならないのが 『総合的な視点』



これは間違いないだろう。



家選びで一般によく聞く言葉が 『後悔』『こんなハズじゃ・・・』



・・・・そもそもナゼ後悔するのか?



簡単なこと・・・・想定外だったり 予想外だったりするから
だから後悔するんです。




『総合的な視点』で 冷静に現実を見ていれば
かなりの確率で 『後悔』は減らせる。




そしてもう一つ、
大切なのは 『バランス』・『調和』。




つまりこうだ。
『冷静』『総合的』に見て、あらゆる面で『バランス』『調和』がとれていれば
後悔の可能性は 極端に減るだろう。


これができれば ある意味『打算的』・・・と言えるかもしれない。




この判断、 具体的には 人それぞれの価値観によるものが多いので
判断方法は各人によって全く異なる。



しかし、 意外にみなさんが考えない 『重要』なことがある。



それは、 『寿命』


本人・配偶者・子・孫・ひ孫・親・兄弟・姉妹・・・・・
そして建物・地域性・街そのもの・・・・


そもそも世の中の万物に 永遠なんてありえないんですから。



日本人の国民性が そもそもそうなんだけどね。
現実を直視しない。


たぶん ほとんどの人が 『自分は死なない』って考えてるんじゃないかな?(笑)



少し話はそれるが、 生命保険
あまり言ってしまうと営業妨害と言われそうだが、


保険会社の方は、 しきりに『定期性』の保険を勧める。
つまり、 一定年齢以上と以下とで 保険金額が大幅に変わる商品。


保険会社に行っている友人が私に言った。



●●才以下で死んだら 大変やん!
いっぱいお金無かったら家族も大変やん!


でもな・・・
●●才以上まで生きたら、ほとんどオカネいらんでぇ〜
せやさかい 必要な時期の補償を増やして いらんときを増やす商品がエエねん!
●●才以下で死んだら いっぱいもらえるヤツ!

・・・って言った。



私は言った。


俺はそんなに長生きできるとは思ってへんねん。
不摂生も・・・ ムリも・・・ してきてるしな。
でも、仮に●●才以上生きたもんなら!

家族から 『あのジジイ さんざん迷惑かけて 何も残さへんかった!』って言われるより


『まあ・・・・・・・・しゃーないか』って思ってもらえるくらいは遺したい。




友人は 『子供がそんなこと思うワケないやん!』って言った。


私は 『そんな保証は無いだろう。』『君、ウチの子の将来の性格わかるの?』


友人 『・・・・・・・。』



で、 結局その友人の意図しないプランを『契約 無いよりイイやろ!』
無理やりプランを作ってもらった(笑)
まあ確かに、 向こうも商売ですから 利益も成績も必要ですわ。




・・・で、私の言いたいのは、


生命保険の場合は 『一定年齢以上の人間の値打ちを過小評価』する。

怒られるかもしれないですが ある意味そう言えると思う。

まあ、 統計学に基づいた商売ですからね!

ある意味現実的だ。





しかし、住宅業界は違う。


『一生元気に住める!』かのように言ってる。


住めるんなら住んだらいいんですよ。


その方がいいに決まっている。


しかし、現実の世の中はどうだろう?



せっかくバリアフリーの家作っても
要介護状態になったら 簡単に病院などの施設行き!


だって、 共働き率がどんどん増えてきてるし
今後 在宅介護できる人なんか 減る一方だろうし。


それに、バリアフリーで敷居の無い家に住み
ベッドで寝起きするだけで、
人間の体にとって 最低限の『基本的な運動』が不足し
どんどん『寝たきり』の人が増えていっている。


考えてみよう。 
もし、住宅ローン支払い中に 『寝たきり』になったらどうするか??



同居の働き手がいれば いいけど、
核家族化が進み 親子別々の住まい。
仕事の都合で同居は困難。
それぞれ別の家で 住宅ローン組んでる世帯も結構多い。


つまり 住宅ローンを組んでる働き手が 『寝たきり』になると
家族の生活に多大な影響を及ぼす。


介護どころか 治療費と 住宅ローン捻出のために
ムリして働かざるをえなくなったり・・・



そういった理由で 家を売りに出されることも しばしば。



『子供たちの負担にならないように・・・』ってことで
別々の住まいを構え、 逆に 数年で子供の大きな負担となることも多い。


ここまで書けば、『そこまで言わなくても!』って思う人が多いだろう。



しかし、 これが現実だし、 今後ヒドクなる一方だと言われている。



住宅産業は、 今後 昔のように隆盛を極めることは無いだろう。


戦争や 大規模自然災害でも無い限り。





現実に 住宅は余ってきている状態だ。


表面的に住んでおられても、
60歳以上の方々のみでお住まいの住宅で
今後10〜20年以内に身内が帰ってこられる予定が無いところも


近い将来に 無住となる可能性がある以上 ある意味『余っている家』と言えるかもしれない。



本当に キツイ言い方だが これが現実。

経済重視で 住宅を乱立させてきた国策と 住宅産業が作ったツケだろう。



本当に無駄が少ないのは 『大家族』かな?

しかし、ここにも悲劇はある。



2世帯を考慮し 大規模な家を造った場合。
親世帯と子世帯でモメたらエライことになる。


最もモメるのが 子供名義の住宅ローンで
家のあらゆる決定権が 親世帯にある場合。


もめごとの連続で 親子ともども傷つき
親子別居や 離婚など 折角の『無駄の少ない大家族』
・・・・それどころじゃなくなることも。



がまんできずに子供世帯が出て行った場合 住宅ローンと新居の経費の2重払いとなる。


莫大な 『無駄』だ。



耐えきれず破産する人、 一家離散する人も少なくない。
いや、 本当に増えている。



いつまでも上の世代に権限が残っていると
そういう意味で絶えていく家が多い。


親から見たら 子供はいつまでたっても『こども』なんだろうが
あえて『早めの世代交代』をされているご家庭は
生き残りやすい。



ある資産家のご老人が私に言った。

『ウチの息子は どうにもナラン!』
『このままやったらウチの資産を食いつぶすやろう。』
『でもな・・・ワシが死んでからやったら 何も言ってやれんけど、
生きるうちやったらアドバイスしてやれるし。』


『だから、 ワシの資産はアイツのモンやと思ってるんや。』


深いハナシである。



これが 必ずしも正解かどうかはわからない。


しかし、 子供や孫の将来を 一生懸命考え、 見据えた上での判断だ。
なかなかできるものじゃない。





『家えらび』とは 基本的な人生のビジョンに沿っていると 矛盾がおこりにくい。



そこを間違えると 大きな代償を支払うことが 多い。




ただ、わかっていても 一人で決められるものでもないだろうから 大変だ。



日本人の国民性として 基本的に 子から親には言えないだろう。



子供を育てるためにも、 『親が』 勉強し決断しないといけない時代だ。





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