苦手な飲み物

私は　食べ物も　飲み物も　ほとんど好き嫌いがない。

しかし、【コーヒー】だけは　異常に体が反応する。

好きなのに。

十数年前、演奏の仕事をやってたころ、
演奏前1時間以内にコーヒーを飲むと
必ずと言っていいほど　【手足が震えた】

しかし、コーヒーの香りや味は好きだ。
飲みたい。

・・・で、カフェインがいけないのかと思いきや
カフェイン含有量の多いといわれる紅茶や玉露なんかを飲んでも
まったく大丈夫。

今でこそ、いろんな喫茶店・レストランで　コーヒーを
【付き合い程度】に飲めるようになった。

しかし、ここに至るまでに　壮絶（？笑）な努力をおこなった。

色んな　【おいしい】といわれるお店へ行った。

ガンコな　偏屈親父の淹れたコーヒーもいただいた。

しかし、　飲んだ一瞬はおいしくても　体は正直だ。

ダメなものは　ダメなりの反応が顕著に出る。

私が　初めて　【大丈夫なコーヒー】に出合ったのが　約20年前。

とある　マニアックでオタッキーなレストランのシェフの
こだわりのコーヒー。

おいしくて　コクもあるのに　おかわりできる！！

私はまだ独身だったので、　ほぼ連日通った。

閉店後、コーヒー豆を一個一個選別したり、　気の遠くなる手間をおしまず
ひたすら楽しそうにこだわるそのオッサン。

オリジナルブレンドの配合比や、豆ごとの焙煎度を工夫して
試行錯誤を繰り返し、　約10年ほど前に落ち着いたそうだ。

私にとって、喜んでおかわりできるコーヒーは
いまだに　このお店のコーヒーだけ。

しかし、豆を買って帰っても　なかなか【その味】が出ない。

思い切って　ノウハウを聞いた。

いとも簡単に教えてくれた（笑）

見ると聞くとでは大違い。

見ているだけではわからない　細やかな気配りが　そこにあった。

料理も　“もちろん”マニアックだ。

それらの一つ一つがネタとなり、
多くのお客さんを惹きつけている。

お客さんとのかかわりの密度が全然違う。

本当に色々教えてもらった。

世知辛い昨今。

こころ豊かな人生をおくるためにも
学ぶべきことが多いと思う。

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