連鎖

昨今、【消費者保護】の観点から
【お金を支払う側】に有利な世の中に変わってきた。


確かに 悪質な業者などに対抗するためには
大変有効だと思える。


事業者に責任を求め、 一般消費者を守る。


これは大切なことだ。



しかし、 ごく一般的な不動産売買のように
売主・買主が それぞれ【一般の個人さん】で、
円滑に取引がすすむように宅建業者【仲介】に入るというケースでは


ようすが違うように思う。



この場合でも、 【買主】さんは あくまで【消費者】の感覚だ。


それはそれで良いとしても、 業者に対してと同じく
むやみに主義主張をされると 【一般個人の売主】さんは、


たまったもんじゃありません。



それぞれ  【つもり】 というものがあります。


【一般の売主】さんも、 何らかの理由で売却されるわけです。



売ったお金を 支払いにまわしたい人。
売ったお金で 子供や孫に 何かを買おうとされてる方。
売ったお金を 生活費に充当したい人。
売ったお金を 次の住宅買換え資金にしたい人。
売ったお金で 生活のゆとりを持ちたいとお考えの方。
売らないと 保護が受けられない人・・・



などなど 色んな理由があるわけですが、
昨今のこの不景気により、 より 【シビア】な話が増えています。




つまり、 【支払い】を目的とする人が 大半 だという事実。





不動産なんて 一生に そうそう何度も買えるもんじゃありません。
欲しくても 買えない人 ・・・多いです。


慎重になる 気持はわかります。



しかし、 買主が 安易に【購入の意思】を示し 
・・・・・相手(売主)が その心づもりになったとき・・・





お互い、 相反する 【利害関係】にあるわけですから
相手の気持ちや 本心に 気づきにくいものです。




・・・・で、 今 最も多い 【支払い】を目的とした売却が
安易にキャンセルされると どうなるでしょう?



契約や決済日に 近づけば近づくほど、 
売主さんの お金の使途は、より具体的になります。



『どこに・・・いくら・・・いつまでに・・・』



そして、 その約束を 心待ちにしている第三者、第四者・・・と、続く場合も。




納得できないのに 買えと 言うつもりはまったくありませんが


【売主】からみれば 【安易】としか言いようのない理由でキャンセルされると





その落胆ぶりは はかりしれないものがあります。




以前から こういった【どたキャン】は 一定量ありました。


しかし、 それによって被害を被るひとは 一定範囲にとどまっていたと思う。



現在は、 シャレになっていない。
被害が 猛スピードで連鎖する。




余力がなくなり 少しのお金でも 大切にまわして
つないでる人が 非常に多い。



今の世の中、 一生懸命仕事しても まったくお金をもらえない人が増えている。




人の道・・・ 道義的・・・ こんな言葉を言ってくれる人が減った。
特に 【買い手側】になるとね。



逆に 【売り手側】は その大切さを【痛感】することになる。



将来に 見通しの立たない人達が 【教訓を得】


色んな選択肢を持てる人は ・・・好きにできるし、 それを再認識していく。





もちろん 一見似ていても これにあてはまらない状況の方もおられる。




しかし この連鎖、 どんどん世の中を重い病に導いていくように思えてならない。




しのだ不動産
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