竹の利用法

最近とかく迷惑がられている竹。
異常に繁殖力が強い植物です。


元々は重宝されていて
資材に・・・食料に・・・ズイブン使われていたものです。


私が子供の頃、多賀でも竹でカゴなどを編んでおられる方がおられました。


そりゃあ見事なモノでした。



竹をスイスイ割っていって
紙みたいな薄いもの作ったり。


子供の頃 よく見たものです。


多賀には、昔から製茶道具の竹細工の名手のおられた町で
竹やぶの手入れや間引き方も きちんとした『ならわし』があったそうです。


例えば、一つの藪の 雄竹と 雌竹の 本数をきちんと合わせる・・・とか
伐採は、10月20日から末までの10日間のみ・・・とか


その後継者の人なんか スゴイ知識と技術をお持ちだったそうです。


つい先日、 その後継者の方の『同級生』って方とお話ししました。


多賀を出られて もうかれこれ●●年って方です。


でも まあウチを仕事でよく使ってくださるので
たまに遊びに行くワケです。


ムチャクチャ 個性豊かでオモシロイ方でして(笑)


特に文化面に関しての興味がつきない・・・というか
ハナシが延々終わらない!って感じ。



昔から 竹は大事に扱われ とても有効に活用されていた。
竹細工なんて言っても そんじょそこらのレベルと全く違う
神業的なものまであった。


以前地元の旧家の解体にともなって
古い箕や笊などが出てきて
その細工の細かさと正確さに驚かされました。


最近の 自称竹職人さんと大人とミジンコくらいの差があります。(笑)


ちょっとキツイ言い方かもしれないけど
それくらい昔の人は凄かった。


いとも簡単に竹をスイスイ割っていく。


また その割れたあとが ツルツル!  ささくれ立ってない!



使い方に合った刃物を、 熟練の技でもって 竹の中を滑らせてる って感じ。


(よく切れる包丁+エエ魚)×上手な料理人 = ウマイお造り

っていう公式と同じです(笑)




その素材で言うと、 この界隈の竹の質はかなりイイんでしょう。


私も 過去に竹燈籠を ほんの2000本ほど作ったことがありますが、

目が綺麗です。


種類にもよるけど、 真竹と淡竹はとくにキレイ。


孟宗はね・・・・ 竹の子は肉厚で良いけど
細工ものには ちょっと荒いかな?


長持ちする竹をとるには、 もうそろそろ限界かと思います。


地中では 新芽っていうか 竹の子が準備を始めてるでしょうし。

一月になると 竹の断面に 水分が少しずつ増えてきます。


もう5月ごろなんか最悪!
スグに腐ります。




つい先日、 作業場の近くにある竹やぶから 一本の竹が倒れかかっていました。


ノコギリか チェーンソーで切ればいいのに
私は 大きめの草刈カマ持って 思いっきり 叩き切りました(笑)


ストレス発散には最高ですね!



ただ、鎌や斧や鉈で切る場合、
真横から繊維に垂直に切るのは大変難しいもので・・・
斜めに切るのは意外にたやすいものです。


しかし、非常にキケンな形状になる。


竹ヤリ。



竹の表皮って、セラミックに近い組成らしくて
非常に強い。


だからって B29は落とせないと思うんだけど・・・。



ある程度乾燥した竹は かなり強度があって
ちょっと斜めに切っただけで ホンマに刺さりそうです。



そんな状態の竹は 細工に適するのかは わかりません。

茶道具・・茶筅とか茶匙なんかは 燻し竹を使ったりされるし
基本は乾燥材かな?


でも、一定の 【しなり】が求められる用途には
乾燥材ばかりじゃ使いにくいかもしれない。


竹のことについて もっとイロイロ知りたくても
聞ける人が激減してる。



まあ・・・今さら過去に戻るわけでもないし
戻る必要もないけど・・・


竹の技術 + エジソン的な発明


ってな感じで 何かができたらいいのにね。



ハイテクと ローテクが組み合わさって 地元の自然にもやさしくできれば尚グッド。






俺・・・職人か研究者 目指した方が良かったかな?


今からでもやってみよか(笑)


(冗談ですよ)


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