知らないがゆえの悲劇

最近、 無知であったり 勘違いによって引き起こされる事故が
目立ってきたように思う。


例えばガスや電気。


便利なエネルギーには危険が付き物だ。


例えばこの記事
ドイツで起こったエアーベッド爆発の記事だが、
問題は、この記事の下の方にあるコメント。


ドイツのお国事情はわからないが、
ここにコメントを寄せている人たちの
爆発事故に対しての意見がこれだけ多岐にわたっているのに
驚かされた。


おそらく事実はこうだろう。


エアーベッドの修理に使ったタイヤ修理材に液化石油ガスの類のものが入っていたんだろう。


少し加圧するだけで簡単にコンパクトな液体になる液化石油ガス
スプレータイプの商品に相当数使われている。


もちろん 火気厳禁だ。


しかし、こういった基礎的な知識を持ち合わせない人が増え続けると
今まで大丈夫だった 当たり前の商品が
『危険物』として販売できなくなっていく可能性があると思う。


この記事に出てくる『電動のポンプ』にはモーターが使われているだろう。


電動モーターは 基本的にコイル部分と ブラシ部分のONとOFFが繰り返され
つまり スイッチの入り切りの繰り返しと同じで
当然火花が散る。



防爆型のモーターでも外気に触れない部分は 大概そうだろう。


エアーベッドの既存の空気と、注入したパンク修理材のガスが
絶妙のバランスになった状態で『点火』したんだろうから
当然爆発する。


最近、ガス器具が便利になり 自動で着火し 火の制御も自動が当たり前、
立ち消えしたら自動でガスをシャットダウンする念の入れよう。


そして、 ガスの性質や怖さを知らない人が増えてきてるように思う。


とあるイベントで あるガス器具の着火を頼まれた。


単純な構造のものである。


コックをひねって ライターで着火するタイプだ。



当然 ライターの準備ができてからコックを開けるべきだ。

小学校でも中学校でも マッチを点火してからガスコックを開けるように習った。




だが、私がライターの準備をする前に
親切心(?)でコックを開いた人がいた。


私が ライターを点火したとたん ボンッと音がした。


野外でもあったし ごくごく軽い爆発だから 何ともなかったけど
コックを開けた人は 事の重大性を わかっていないようだった。


問題は その人は そこそこの立場の教育者ということだ。


学校でも ガスの実験など 基礎的なことは習う。
その基礎を知らない先生が現実にいるのだ。




本当に信じられない現実を目の当たりにした。




最近ホームセンターなどで いろんなモノが手に入るようになり
一般の人が簡単に本職さんの世界に近づきやすくなってきている。


ガス工事関連の商品は まだまだ少ないからマシだが、
電気関連は かなり多い。


それも有資格者しか扱えないはずのモノが大量に
何の制限もなく売られている。


電気も怖いものだ。


配線や 回路の組み方を間違えば ドエライことになる。


もちろん結線の精度も 一定レベルが要求される。


弱電ならともかく 強電でも さわろうとする人が多い。



原理をわかっていて触るのならまだしも
わからずに触る人が多い。


電気も、 結線の不良で発火する。
火災の原因になるのだ。



よく、技術大国日本・・・なんていう人いるけど
ウソですよ。 アレ。


一部の先端企業と それを支える企業や人たちだけがスゴイんであって
そのレベル差は 歴然としているし。 


日本に生まれ育っていたら
みんな技術や知識がある! なんて思ってる人が多いんじゃないかな?


現実は かなりレベル落ちてるし
近隣の他国に抜かれてるのにね。



本気でがんばらないといけないな〜って 思っちゃいますよ。




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